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コラム 『ビジネス未来』
バックナンバー ⑨ 2022/10/4 ~ 2022/12/27

タイトル

#113 2022/12/27 年金のお話 その2

#112 2022/12/20 私の暇つぶし、もしくは雑学的情報収集の方法
#111 2022/12/13 “カヌレ”はボルドーで生まれたスイーツ!
#110 2022/12/6   計測技術について思うこと
#109 2022/11/29  “より有意義な会議に向けてのコツ”こぼれ話 シリーズ①

#108 2022/11/22  ビジネスホテルに泊まらされた!
#107 2022/11/15  COP27(エジプト、2022.11.611.18
#106 2022/11/8  国内新車販売が回復、しかし生産は?
#105 2022/11/1  この時代、どうすれば自分の気持ちは皆に伝わるの?
#104 2022/10/25  ワインは高いほど美味しいの? いくら位を買えば良いの?

#103 2022/10/18  悪性リンパ腫闘病記
#102 2022/10/11  “届ける”ということ
#101 2022/10/4  EVの身近なメリット!こぼれ話

#113  2022/12/27
年金のお話 その2

私が4月に担当したコラム「年金のお話」(#076で、2022年度の年金を取り巻く状況について、基本的な年金の知識も含めて触れさせて頂きました。今回は、現在の経済状況を踏まえた、次年度の年金状況や家計への影響等について纏めてみます。

まずは、いくつか質問をしますので、皆さん、考えてみてください。

第1問;今年はいろいろな物の値段があがっているので、連動して次年度の年金は増えるはずだ。どうだろうか?

第2問:年金が上がるとすれば、物価上昇分を上げてくれるのではないか? そうであれば、年金生活者として助かるな。

第3問:日銀が大規模緩和を修正し、金融市場で利上げを織り込む動きが始まっているようだ。家計への影響はどうなるのかな? 普通預金はほとんど利息が付かないけど、少しは付くようになるのかな?

いかがでしょうか。今の質問の参考になる情報を、最近の日経の記事が以下のように伝えています。
==========
<年金関連>

「厚生労働省は231月に23年度の改定額を公表する。支給額は前年度を上回るものの、物価上昇を補うほどには増えないとみられる。年金額は毎年物価や賃金の増減に応じて改定する。22年度の厚生年金のモデルケース(夫婦2人の場合)は月あたりの支給額が219593円だった。今回は足元の物価や賃金の伸びを踏まえて支給水準が3年ぶりに増える見通しだ。専門家は改定のベースになる22年の物価上昇率を2.5%と試算する。公的年金は少子高齢化にあわせて年金額を徐々に減らす仕組みだ。21年度から2年連続で発動を見送り、0.3%分がツケとしてたまっている。23年度の改定では2123年度分が一気に差し引かれる可能性が高い。
(年金抑制「マクロ経済スライド」3年ぶり発動へ 政府 2022/12/20  日経速報ニュース)

<金利影響>

「日銀は1920日の金融政策決定会合で、従来0.25%程度としてきた長期金利の変動許容幅を20日から0.5%に拡大する方針を決めました。事実上の利上げとの受け止めがほとんどです。(中略)家計はどうでしょうか。こちらもプラスとマイナスの影響があります。
プラス面は金利上昇に伴う預金の利息収入の増加です。日銀がマイナス金利政策を導入した16年以降、金融機関の普通預金金利は平均0.001%とほとんど利息が付かなくなっています。家計の流動性預金残高は約600兆円。日本経済新聞の試算によると、仮に15年以前の0.02%程度に戻れば年1200億円の金利収入が見込めます。
一方で、新たに住宅ローンを借りる人の負担は増す可能性があります。
(日銀が異次元緩和を修正、企業や家計への影響は?-イチからわかる金融ニュース 2022/12/23 日経速報ニュース)
==========

いかがでしたか。先ほどの質問を考えるにあたり、参考になりましたでしょうか。

上記の他に、
・年金改正:繰下げ時期の延長、在職中における年金受給の仕組みの見直し、厚生年金適用者の拡大
・岸田文雄首相が掲げる「資産所得倍増」に向けた、少額投資非課税制度(NISA)の拡充
・後期高齢者の保険料の引き上げ、医療費負担率見直し
等、人生100年時代と言われる中、お金に関していろいろな変化が身の回りに起きています。また、今までと異なり、インフレが今後も続くことも予想されており、老後へ向けての準備にあたり、物価上昇をあまり気にせずに検討されていたとすれば、見直しが必要となってきています。
例えば、物価上昇率を2%としたとき、自分が何もしなくても、支出やお金の価値が以下のように変わって行きます。

・現在の生活費 23.2万円/月(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」)
 
➡ 10年後 28.3万円 ➡ 20年後 34.5万円

・現在の貯蓄 1,000万円
 ➡
 10年後の価値 820万円 ➡ 20年後の価値 673万円

特に老後の生活費においては食費や光熱費の占める割合が多いと言われており、インフレほど年金が増えないとすれば、貯蓄の価値の低下も踏まえ、その対策を考えておきたいですね。
対策としては、以前も記したように、「長く働くなどして収入を増やす」、それにより「年金本体を上積みする」、「年金開始を繰り下げて年金増額を図る」、「運用で蓄えを増やす」等、老後に備えることがますます必要になってきています。

年末年始を迎え、皆さんの将来に向けたライフプラン、マネープランを一度考えてみませんか。
では、良いお年をお迎えください。

(林)

※〔編集担当より〕※
 筆者は6ヶ月の休筆に入ります。次回の担当回は来年6月末頃になる予定です。

#112  2022/12/20
私の暇つぶし、もしくは雑学的情報収集の方法
~ 個人的スキマ時間定点観測サイト6本ご紹介 ~


どうしても移動時間、待ち合わせ時間などの隙間時間ってありますよね。
どのように過ごされていますか。
ニュースサイト、スマホゲーム、縦読み漫画、趣味のH P、フォローしているFacebook、YouTube、Twitter、Kindle、AmazonMusic等々、みなさんそれぞれではないでしょうか。

今日は私のスキマ時間定点観測サイトを6本紹介します。

■科学技術のアクネドート(科学技術をわかりやすく)

http://sci-tech.jugem.jp

科学技術ジャーナリスト漆原次郎さんの科学技術コラムです。
この方は科学技術解説およびビジネス解説分野のライターさんです。難しい科学技術やビジネストレンドをわかりやすい言葉で丁寧に説明するプロです。ほぼ毎日1本アップされています。もともとは文章作法の勉強に読んでいたのですが、それよりもコンテンツが面白いので時間があれば読むようになりました。ちょっと誰も知らない、もしくは誰も興味がないだろうと思われる雑学が読めます。そこが面白いです。

 

■NHK World Japan Ondemand (公共放送の面目躍如)

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/

NHKの海外向けオンデマンド動画サイトです。
ここでは日本のビジネストレンド、文化発信を積極的に行っています。
何と言ってもニュースサイトですが暗くない。明るい話題のみが提供されています。
知り合いのN H KディレクターがN H Kワールド担当で最初はどんな仕事しているのだろうと興味本位でした。見ていると実にこれが面白いです。ふ〜〜ん、へ〜〜、えっ、やっぱり、すごい……がそれぞれのコンテンツにあります。一本も5分以内でスキマ時間にはうってつけです。“いい仕事をしてるなぁ”とつくづく思います。

 

■田舎そば「川原」(田舎のおばちゃんYouTuber)

https://www.youtube.com/channel/UCDzOfd9304g0cWmSameJNWw

ご多分にもれずYouTuberのご紹介を1人だけ。
香川県のそば屋のおばちゃんYouTuberがお惣菜レシピを紹介しているだけです。
このおばちゃん“そうめんはゆでるな”で一躍有名になりました。
今やチャンネル登録者数52万人になります。きっと見られた方も多いかもしれません。
日本の田舎の懐かしいお惣菜レシピなのですが、なぜか惹かれてしまいます。映える、お洒落、かわいいのような形容詞が似合わない惣菜ばかりです。きっと年齢のせいかも、こちら側にどうしても箸が向かってしまいます。

 

■flicker(写真投稿サイト)

https://www.flickr.com/groups/japanese/pool/page2

ハイアマチュア、セミプロ、プロの方々の写真投稿サイトです。
登録すれば誰でも投稿できます。その意味ではハイアマチュア以上というわけではありません。その質の高さのあまり、サイトに似合った写真でないと投稿しにくい感じがあります。
写真を見て写真自体を楽しむ、風景なら行った気分になる、ちょっと違った視線で今を切り取っています。私の元いた電池会社の同僚がこのサイトにガンガン投稿しています。その縁で知ったのですが、本人が言ってくれるなというので名前は内緒です。

 

■WINDY(お天気サイト)

https://www.windy.com/?35.471,139.632,5

今年も台風多かったですね。
テレビのお天気キャスターの説明の中に、日本と海外の気象コンピューターで予想進路が違っていますという話題を見聞きします。このサイトはその海外のコンピューターです。
それでも日本語でサービスを無料で提供してくれています。10日先までの風向・風速・気温・雨・気圧・気温・湿度を1時間刻みで地図上にピンポイント予報を提供してくれています。台風シーズンには大活躍のサイトです。

 

■AirNav RaderBox(飛行機追っかけサイト)

https://www.radarbox.com/@35.51846,139.84094,z12?maplayer=world-map

飛行機好きの方ならご存知かと思います。地図上に世界中の飛行中の飛行機・軽飛行機・ヘリコプターまでリアルタイムで飛行機やヘリコプターの形で表示されていて刻一刻動くのがわかります。友人知人ご家族の搭乗されているフライトナンバーがわかれば、写真つきで内容を確認できます。私は空を見て飛行機が飛んでいれば、それを地図上で探して、「あ、あれは何便どこ行きで機種は何、到着予定は何時・・・」見て楽しんでいます。

 

 

みなさんの定点観測サイトも教えてください。
情報交換しましょう。

(東出) 

#111  2022/12/13
“カヌレ”はボルドーで生まれたスイーツ
~ 
ワインはスイーツにも合う!
意外なマリアージュで贅沢なおやつタイムを楽しもう
 ~

 こんにちは。ワインを語るコラムの第三弾です。

 2022年がもうすぐ暮れようとしています。今年評判だったものは、「Yakult 1000」、「トップガン マーヴェリック」、「EV軽自動車」など色々なものがありましたが、その中でも私は「カヌレ」がイチ押しです。コンビニでも販売されるようになった為、1990年代に次いでの「第二のカヌレブーム」です。卵黄、バター、バニラビーンズとラム酒入りの生地を焼き上げた甘く香ばしい匂い。外側はカリッと硬く、中身はもっちり、しっとりとした独特な食感。こんな大人のスイーツにはまっています。

 実は、このカヌレ、ワインで有名なフランスボルドー発祥の伝統的な焼き菓子なのです。正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー」と言います。今回のコラムは、カヌレ誕生のエピソードと共に、スイーツとワインのマリアージュ。コーヒー、紅茶や日本茶だけでなく、ワインでも良く合うというお話です。

◆カヌレ誕生のエピソード

 赤ワインを樽熟成している途中で、不純物(澱)を取り除き、透明度を上げる為に「清澄(せいちょう)」という工程があり、この工程で卵の白身が使われています。泡立てた卵白を樽の中に注ぎ、かき混ぜて、2ヶ月ほど静置しておくと、白身のタンパク質が不純物と結び付いて、樽の底に沈んでいきます。上澄みだけを移し替えれば、より透明度の高い赤ワインが出来るのです。1樽に3~5個の卵を使います。
 では、余った黄味はどうするか?……ということで生まれたのが「カヌレ」です。17世紀頃、ボルドーの女子修道院で考案されました。(はっきりと証明は出来ていませんが、この説が有力視されています。) 貧祖な生活が求められた修道院後世で、卵がたっぷり入った贅沢なスイーツが食べられた事はさぞかし嬉しかったことでしょう。しばらくは修道院でひっそりと作り続け、後世に受け継がれ、後に菓子職人たちによって世に広まりました。

 ◆ワインがスイーツにも合う理由

 さて、カヌレを食べる時は一緒に何を飲みますか? 勿論、コーヒーや紅茶でも良いのですが、赤ワインもお勧めです。「甘い物にワインは合わないのでは?」と思われる方も多いでしょうが、意外にも合うのです。それは、甘いと言うことだけではなく、双方の風味や味の共通点に注目すれば、ご理解頂けるかと思います。

  「赤ワインには肉料理、白ワインには魚料理が合う」と一般的には言われていますが、それには理由があります。実は、肉か魚という「材料の違い」ではなく、その「味付けの違い」が関係しているのです。 

 ・赤ワインは葡萄の皮や種を取らずに発酵させるので、その成分が溶け込んだ渋味や香りがします。
 ・肉料理はスパイス(皮や種)で味付けをします。
 ・白ワインは皮や種を取り除いてから発酵させるので、果肉の果実味、柑橘味がします。
 ・魚料理は柑橘類やハーブで味付けします。

  ワインと食べ物の相性を「マリアージュ」と言いますが、元々は「結婚」という意味です。お互いの共通点で繋ぎ、一緒に味わうことでお互いの美味しさを引き立て合います。つまり、「スパイス」が肉料理と赤ワインをマリアージュさせ、「柑橘類やハーブ」が魚料理と白ワインをマリアージュさせるということです。

  では、ワインとスイーツについてはどんなマリアージュがあるのでしょうか? 

 ◆ワインとスイーツの意外なマリアージュの例

 極甘ワイン(貴腐ワイン、アイスワイン、遅摘みワインなど)は万能デザートワインで、甘い物同士でどんなスイーツにも合います。しかし、今回は風味や味に注目したマリアージュの例を紹介します。一覧表にまとめてみました。

※スマホで見づらいようでしたら、是非パソコン用サイトで確認してみてください。※

要約すると、

1) カカオの渋味があるチョコレート系スイーツ、カテキンの渋味がある抹茶系スイーツや小豆の皮の渋味がある餡子系スイーツには、タンニンの渋味がある赤ワイン

2) 甘味の中にさっぱりした酸味があるチーズ系スイーツには、果実の爽やかな酸味がある白ワイン

3) まったり濃厚な風味と甘さがある卵系スイーツには、程良い甘さと熟成した果実味がある甘口白ワイン

4) さくっとしてリッチな味わいのバター系スイーツには、弾ける泡と爽やかな酸味があるスパークリングワイン

5) 爽やかな酸味があるフルーツ系スイーツには、同じく果実味や爽やかな酸味がある白ワインやスパークリングワイン

 日本人なら、「甘いお菓子には渋いお茶が一番合う」、「ワインに合わせるおつまみは、チーズ、ナッツ、生ハムなどの塩っぱいもの」が定番ですが、海外では甘いスイーツとお酒を一緒に楽しむ習慣があります。スイーツの甘さ、酸っぱさ、渋さの程度によって絶対とは言えませんが、風味や味が似たもの同士かどうかを意識して、色々なパターンを試してみてください。

ワインとの意外なマリアージュで、贅沢な大人のおやつタイムを楽しんでください。

ではまた。次回もワインのお話が出来ればと思います。

(前野)

#110  2022/12/6
計測技術について思うこと


こんにちは。早くも2022年も12月です。早いですね。
今日は、私が長く専門にしてきた「目立たない存在ですが、技術と発展を支える計測技術」について、お話したいと思います。

計測技術には、大きく3つのことが期待されていると考えています。

第一は、「計れないものを、計れるようにする」ことです。
検査や評価の質とスピードを上げることはもちろん、ものごとの本質を追求し技術を高めていくには、定量化できていない現象を計測できるようにすることが重要です。

第二は、「計測データを使って、あるいは流通させて、仕事の質やスピードを上げる計測システムを提案する」ことです。
計測により、モノの出来栄えを定量化し、検査、評価の質とスピードを上げるツールのみならず、計測したデータとCAE解析を連動させる等、計測データの活用範囲を広げ、仕事のやり方を変革させる役割も期待されています。

第三は、「全ての計測データが、グローバルな共通言語となる」ことです。
全てのデータが国際計量基準に紐づけされる様、計測機が管理、運用されていることです。

これに応える計測技術を解説すると、

1)ものごとの本質を追求するための計測技術とは

ものごとのメカニズムを理解するためには、現象の結果と、その結果に至る要因を定量化し、その関係を解析することが早道です。このためには、計測できていない結果および要因を計測できるようにする必要があります。例えば、自動車のエンジンでは、燃焼ガスの計測など、エンジン内部で起きている現象を計測できれば、結果としての燃費や出力との関係を解析することで、CAE解析の精度を向上できます。

2)仕事のスピードや質を上げる計測技術とは

モノ、モノの計測データ、設計データを一体化することで、不具合要因の特定⇒対策⇒結果確認といった品質向上サイクルを更に加速することが可能となります。このためには、不良要因の解析に活用できる大量のデータを、安全、簡便、短時間に計測し、すばやく関係部署に配信させる必要があります。形状計測では、レーザを用いた手法で短時間に部品などの形状を計測し、即時にCADデータと比較し、できばえを評価できるようになってきています。

目立たない存在ですが、計測技術は製品技術等、社会に直接貢献できる技術の発展を支える重要な基盤技術であると考えています。話題になることが多いリチウムイオン電池でも、充電や放電の時に内部の電極でなにが起きているかを計測できる様にすることで、評価結果を直接設計パラメータに反映することが可能になると思います。

(山田)

#109  2022/11/29
“より有意義な会議に向けてのコツ”こぼれ話
~ シリーズ① 会議の事前準備編 ~

ビジネスに携わる皆さまにとっての日頃のコミュニケーション手段の1つとして、「会議」はとても重要な役割が有り、ビジネスのかなりの時間を投資されている!と思いますが、その時間投資は有効に実っていますでしょうか? 勤務時間の中で会議に要する時間は、それぞれの事情にもよりますが、4割近いケースも!よくあり、参加者に時間当たり労務費レシオと人数と時間を掛け合わせる事で、この会議1回開くことでいくら、年間ではいくらの投資!と試算してみますと、結構な金額になって最初は驚いたというご経験もお有りではないでしょうか。

ともすると、会議は定例的に当たり前に予定に入っていて、出るのが当たり前になっているので、あまり改善対象にならず、会議の関係者や関連組織も多いと敢えてそれを何か更に変更するのは勇気のいる事かもしれません。

そのような中で、まさに釈迦に説法ですが、お聞きすると意外にできていないいくつかの本来の会議作法を改めて整えるだけで、よりベターで有意義な会議時間になるのでは…とも思われます。

ここではホンのこぼれ話として何点かお伝えしますので、もし拾えて再活用できるものが見つかりましたら幸いです。

より有意義な会議に向けてのコツ シリーズ①<<事前準備編>>

【その1】『意外にできていない会議招請の議題と時間案内を励行する』
 ⇒ ダラダラ、時間切れ会議と訣別へ!

・会議招請と、その議題、及び時間割は発行されていますか? 議題が発行されていれば、その議題を事前に見て心の準備や情報収集等で、参加者は事前に周到な準備が出来易い環境造りになりますので、会議の討議も当然より深い議論になることが期待できますね。
・併せて、各議題に時間割が有ることで、事前に計画した各議題が時間切れ等での議論洩れ防止が期待できますね。

【その2】『会議資料は事前配布・事前査読を原則』
 ⇒ 会議資料を事前に配布・査読することで、会議ではいきなり中身の本質に深く議論専念が可能に!

・会議資料は事前配布され、事前査読は励行されていますでしょうか?
会議資料が(仮のゲラ版でも)事前配布されていれば、その資料を事前に見て査読して具体的準備や事前補強がより出来易い環境造りになります。会議の討議も当然より具体的な建設的議論になることが期待できますね。

◆ 今後に向けて

今回は、より有意義な会議に向けた事前準備を中心にお伝えしました。いかがでしたか? いくつかのこぼれ話から1つでも皆さまが拾えて再活用できるものが見つかりましたら幸いです。

また、筆者のコラム担当回では、実際の会議の中での有効なポイントをお伝えしたいと思います。
このあと、「より有意義な会議に向けてのコツ シリーズ」として、②<<当日冒頭環境造り編>>、③<<当日実践有効環境造り編>>、④<<事後成果具現化環境造り編>>、と続きます。どうぞ、お楽しみに!

このコラムに関連して、会議のより有効化にご興味を持たれた方は、ビジネス未来&Co.にご一報戴けましたら、ご相談をいつでもお受けします。皆さまのご連絡をお待ちしています。

(井上) 

#108  2022/11/22
ビジネスホテルに泊まらされた!
~ 夫婦円満とマズローの法則の関係 ~

(友人撮影)

◆夫婦で北海道旅行をしてきた友人のグチ

長年連れ添ってきたご主人と、今年も北海道旅行に行ってきた友人からこんなグチを聞かされました。

4泊したんだけど、一泊は○○山荘でこれは毎年行く所。あとの3泊はビジネスホテルだったんだよ! 狭ーいお部屋でさ! 私をこんな所に泊まらせるの!って言ったら、旦那、金ないもんって(怒)」。

私はその話を聴いて「毎年夫婦で北海道旅行とは羨ましい限り」と思いながら、このネタを今回のコラムで扱うことを思い立ち、さっそく本人にお願いして快諾を得ました。

◆マズローの法則に対する持論

マズローの欲求5段階説はご存じの方も多いと思いますが、改めて簡単に説明します。
この法則は、アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908-1970)が「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5
段階の階層で理論化したものです

高次の欲求()から並べると…

・   自己実現の欲求;自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮し、自分らしく生きていきたいという欲求。
・   承認(尊重)の欲求;自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。
・   社会的欲求/愛・所属の欲求;家族や組織など、何らかの集団に所属して安心感を得たいという欲求。
・   安全の欲求;安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止など、安定した環境で暮らしたいという欲求。
・ 生理的欲求;生命を維持するための必要最低限な本能的欲求で、食事・睡眠・排泄など。

尚、“生理的欲求”“安全の欲求”は生命維持に必要な物資などにかかわる欲求なので「物質的欲求」、“社会的欲求”“承認欲求”“自己実現の欲求”は心の満足度にかかわる欲求なので「精神的欲求」と分類することもできます。

欲求5段階説は、低次の欲求が満たされるとより高次の階層の欲求を持つようになるという理論ですが、私はこれとは少し違う解釈をしています。

【私の持論】
「より上位の欲求が満たされていると、それより下位の欲求に対する自分の中での重要度が下がる」

つまり、“社会的欲求”“承認欲求”“自己実現の欲求”が満たされていれば、多少は快適な環境でなくてもそれをさほどストレスとは感じない。というのが私の持論です。

例えば(少し極端な例ですが)、ガンジーは「食事は必要最低限であるべき」と考え、簡素な生活を求めたそうです。また、マザーテレサは修道院を出て、もっとも貧しい人たちと共に生きる生活を選んだとのこと。最近の例では、3年前にアフガニスタンで犠牲になった医師の中村哲さんは危険な環境に身を置くことを恐れてはいなかったのではないでしょうか。
彼らに共通していることは「精神的欲求」が満たされていれば「物質的欲求」への関心はあまり高くない(安全で快適な生活は、彼らにとって重要なことではない)と思われることです。

私が知る限り、私の若い頃からの友人であるこの夫妻は、共に家族や仲間に恵まれ、たくさんの人たちから必要とされ、自分が好きなことに果敢に挑戦し続けて今日に至っています。
そんな彼女にとって「狭いビジネスホテルに泊まったことに対して、実は本気で腹を立てている訳ではない」というのが、持論に基づく私の推測でした。そのことを彼女に伝えたところ、即座に「ハイ! その通りです」という反応があり、私も持論を補強することが出来ました。(笑)

◆アサーティブな交渉(#79参照)で和解

とは言え、彼女はご主人と交渉して「来年は、一回は素敵なホテルに泊まると約束した!」そうで、そこは流石にしっかりしています。
ご主人への不満を無理に封じ込めれば自身のストレスが溜まり、逆に感情的にぶつければ相手のストレスや夫婦喧嘩に発展しかねません。そんな時は冷静に自分の思いを相手に伝えることで、良い結果につながることが期待できます。
これは私の想像ですが、①旅行では毎晩狭いビジネスホテルに泊まった(事実) ②旅行はとても楽しかったが、宿だけは残念だった(正直な気持ち) ③来年は素敵なホテルに泊まれたら嬉しいな(提案) ④全てが無理なら一泊だけでもそうして欲しい(代替案) という感じで、アサーティブにご主人と交渉した結果、お互いに納得できる約束に至ったのかも知れません。

◆自分たちに合ったリフレッシュを!

普段、忙しい生活を送っている人にとって、たまにリフレッシュすることは心身の健康のためにとても大事なことですが、置かれている環境や各々の志向によって、その方法は様々です。年に1回、夫婦で旅行をする。馴染みのお店でマスターとおしゃべりしながら美味しい珈琲を飲む。散歩しながら季節の移ろいを愛でる。など、自分に合ったリフレッシュ方法をいくつか持って、上手に日頃の疲れを癒したいものです。

【参考資料】
・自己実現理論(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
夫婦の仲は年を重ねるごとに○○する!? 調査データから見える夫婦円満の秘訣(閑中忙あり メールマガジン)

(田村)

(筆者撮影)

#107  2022/11/15
COP27(エジプト、2022.11.611.18
~ COP27の活動内容について(1 ~

 NHKのニュースでCOP27の日本の気候変動に関する技術・製品の紹介をしていた。
COP262021.10.3111.12)については私のコラム“#65地球温暖化で思うこと”で取り上げたが、その後のウクライナ戦争に端を発したエネルギー危機など脱炭素社会の実現を取り巻く環境も大きく変わったので、私のコラム“#91 CO2削減とウクライナ戦争”でウクライナ戦争の影響について調べた。
今回は、1回目;COP27の活動内容について、2回目;ウクライナ戦争の影響がどのようにCO2削減にインパクトを与えたのかを、COP27の結果として、2回に分けて寄稿する。

 <毎年開催されるCOP(Conference Of the Parties)とは?> *1

COPとは、地球上のほぼすべての国々(現在197ヶ国)が参加する地球規模の年次の気候関連会議で、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「地球サミット」で採択された「大気中の温室効果ガス濃度を安定させて、人間活動による気候システムへの危険な干渉を防ぐ」という国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の実現を調整するために、国連が毎年開催する「締約国会議(COPConference of the Parties)」のことである。
1995年にベルリンでCOP1が開催されて以来、コロナ禍の2020年を除いて毎年開催され、今年がCOP27;国連気候変動枠組条約第27回締約国会議として、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されている。日本からは毎回環境大臣が出席している。

◆COP27で議論されると期待されていること

1.緩和:各国はどのように排出量を減らしているのか?

気候変動の緩和とは、新技術や再生可能エネルギーの利用、古い設備のエネルギー効率の向上等により、温室効果ガスの排出を削減または防ぐ取り組みのことである。具体的には、グラスゴー気候合意(2022年から2030年で、世界平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑える努力を追求すること)に基づき、挑戦的な目標の再提案が期待されており、日本では、既に頑張った46%削減をCOP26で提示しているが、どうなるか気になるところである。

2.適応:各国はどのように適応し、他国の適応を支援していくのか?

気候変動の適応とは、排出量を削減し、地球温暖化を遅らせないあらゆる手段を打つだけでなく、その気候変動の結果に適応することである。この考えは理解されるが、現在の経済状況の下で、先進国は自国の目標の設定と達成だけでなく、発展途上国の手助けが出来るのか懸念される。

3.気候変動対策資金:誰もが認識しているが、触れたがらない重要問題

気候変動対策資金とは、2015年のコペンハーゲンでのCOP15において約束された先進国から開発途上国への毎年1,000億ドルの対策資金のこと。公式報告によると、この目標はいまだに達成されてなく、COP27で再び重要なテーマとなることが容易に想像出来るが、ウクライナ戦争で経済状況の悪い現在ではどうなるか心配なところ。

◆COP27での懸念点

1)よく耳にする「損失と損害」の問題とは?

近年の「自然災害」の激化は先進国から排出される温室効果ガスが引き起こしており、開発途上国はその被害者であり補償を受ける権利があるという主張と、汚染者負担の観点の先進国もあり、議論はあっても何も決まってないと言う問題である。
開発途上国の被害者意識も、先進国の本当に災害の激化は先進国が原因かとの疑心も理解できる。主要排出国であることは事実である先進国が立ち上がって、脆弱な国々に対して貢献すべき時が来ていることも理解出来るが、ウクライナ戦争の影響がどうなのか、懸念すべき点である。

2)ウクライナでの戦争はどのような影響を及ぼしているのか?

ロシアのウクライナ侵攻は、世界的なインフレ、エネルギー、サプライチェーン、食料の危機を引き起こした。特に、ロシアの天然ガスの依存度の高い欧州の国々は、短期的に気候目標で昨年打ち出した誓約やコミットメントが後退し、今回のCOP27は「混乱したもの」になる可能性が心配される。

◆3年連続で化石賞(The Fossil of the Day Award)を受賞 *2

化石賞主催の国際環境NGO *3119日、気候変動に消極的な国に贈られる「化石賞」に日本を再び選んだことを発表した。同賞は、1999年にドイツ・ボンでのCOP5から始まり、毎年恒例のセレモニーとして現在も続いており、COP期間中、毎日、その日のテーマに合わせて発表され、日本はCOP25, 26, 273回連続の受賞となった。
各回の受賞理由は、以下の通りである。

COP27;化石燃料関連事業に対して、2019 年から 2021 年にかけて年間平均 106 億米ドル(約1.5兆円)を拠出し、世界最大の公的資金の拠出国である為、CANは「石炭火力発電にアンモニアを使用するなど、『誤った解決策』を他国に輸出しようとしている」と批判し、岸田文雄首相がCOP27に参加しなかったことも理由のひとつだとした。

COP26;岸田首相が演説で、アンモニアや水素を混焼する「ゼロエミッション火力」の推進に言及したことが、気候変動対策に消極的だと判断されたのが理由だった。

COP25;化石賞を梶山弘志経済産業大臣(当時)と小泉進次郎環境大臣(当時)がそれぞれ温室効果ガス削減に積極的な姿勢を見せなかったと言う理由で、2回受賞。

上記のように、受賞の理由が、CO2を沢山排出したからではなく、CO2削減に取り組む姿勢についての判断であり、実質的な削減への貢献度で判断していないので、最初聞いた時は、排出量の多い中国でなくて、何故日本なんだ、何故日本政府は文句を言わないんだ、と思った記憶があります。真剣に取り組んでいる国に対して、大変失礼な授与だと思ったが、ユーモアとして受け流す余裕も必要か、と自分を納得させているが、面白くない。

【引用元】
1; 国際連合広報センターのニュース・プレスの「今年のCOP27について、知っておくべきこと(UN News 記事・日本語訳)」(2022/11/4)から。
2; alterna サステナブル・ビジネス・マガジン

【備考】
3; 国際環境NGOの気候行動ネットワーク(CAN; Climate Action Network  International) 130カ国以上1,800団体からなるグローバルなネットワークで、1989年に設立。調査や分析に基づいた政策提言などを行い、気候変動交渉にかかわっている。

(片岡)

#106  2022/11/8
国内新車販売が回復、しかし生産は?


私が1年半ほど前(2021/3/16)に担当したコラム「新車販売、5ヵ月連続プラス、2月、半導体不足など懸念」(#023)で、新型コロナ禍の中で販売が落ち込んでいた自動車販売の回復について触れさせていただきましたが、引き続き半導体等部品不足で回復は遅れています。しかしながら、自動車業界も全体としては回復の兆しが少しずつ出てきています。

最近の日経新聞では、以下のように伝えています。

============
自動車販売の業界団体が1日発表した10月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比29%増の35万9159台だった。プラスは2カ月連続。新型コロナウイルスを封じ込める中国ロックダウン(都市封鎖)による供給網の乱れが一服し、半導体などの部品不足も徐々に改善している。
(中略)
 9月に続いて新車販売が回復しているものの、挽回生産は当初計画に及んでいない。当面、生産の遅れで販売が制約を受けそうだ。ホンダは国内2工場での生産を11月上旬から通常通りに戻す一方、トヨタは全14工場28ライン中、8工場11ラインで一時稼働停止を予定している。
(国内新車販売、10月29%増 トヨタが回復、35%増に:2022/11/02  日本経済新聞 朝刊)
============
ここでは、自動車販売が回復傾向にあり、その要因として「中国ロックダウン(都市封鎖)による供給網の回復」及び「半導体などの部品不足の改善」としています。しかしながら、生産の回復は、まだまだ先の見通しです。現時点も、自動車メーカーのラインは一時停止が繰り返されています。私も複数の自動車部品企業から話を聞く機会があり、その中では、

 ・半導体他部品不足による影響は、まだ変わっていない。
 ・回復見通しは、不透明なまま。
 ・協力メーカーは、更に苦しい状況にある。
 ・自身の資材調達は、数量面では何とかなっているが、価格高騰で厳しい。
 ・納入先への販売価格転嫁が課題。

等々が挙げられていました。
関連する話題をいくつか紹介したいと思います。

============
◆ リンナイは4日、2023年3月期の連結純利益が前期比24%増の295億円になりそうだと発表した。予想を40億円引き上げ、2期ぶり最高益を見込む。ワイヤハーネス(組み電線)の供給不足が解消し、主力の給湯器の生産量が回復する見込み。原材料の値上がり分を販売価格に転嫁した効果も表れる。

(「リンナイ、純利益24%増、今期最高、部品不足が解消」2022/11/05  日本経済新聞 朝刊)

◆ トヨタ自動車系の主要8社が28日、2022年4~9月期決算を発表し、オンライン記者会見に臨んだ幹部からは、急速な円安を懸念する声が相次いだ。足元で進む円安は各社に追い風だが、鉄やアルミなどの原材料の調達コストの上昇は続いている。さらに、人件費の高騰や部品不足での自動車メーカーの減産も各社の業績に影響しそうだ。(中略)
 円安に伴う環境悪化を改善するカギを握るのは、車メーカーへの価格転嫁や生産台数の増加だ。

(急速な円安に懸念 トヨタ系8社、今期下方修正も 価格転嫁カギ:2022/10/29  日本経済新聞 地方経済面 中部 )
============
リンナイのケースでは、「部品不足の解消+材料値上がり分の販売価格転嫁+好調な販売」で最高益を見込むほどの業績回復を見込んでいる一方、自動車業界は、一部で販売価格の値上げも始まっていますが、飲食料品や石油・石炭製品などコスト上昇分の多くを販売価格に織り込んできている業界に比べて価格転嫁が遅れていると言われています。

仕入れ価格高騰と価格転嫁については、私も調達の立場で、サプライヤとの価格交渉で度々苦労をしてきました。ここでは値上げ額の妥当性検証と価格交渉力が試されます。しかし、現在のように多くの物が一斉に値上げを始めると、適正価格なのかどうかの判断も難しくなり、また価格交渉の力関係も変化してきているのではないかと思われます。日銀の9月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、販売価格判断指数(DI:販売価格が上昇との回答から下落の割合を引いた指数)は、中小企業全産業で上昇傾向にあり、価格転嫁が進んでいる傾向も明らかで、値上げを抑制するのは難しいようです。

立場変わって、年金生活者の立場で言えば、年金の大幅なアップが無い中、値上げを抑制して欲しい一方、十分な値上げをしないが為に、企業業績が悪化し、現役の皆さんの賃金がマイナスになると、年金に悪い影響が及びます。負のジレンマです。

皆さん、ビジネス面においても、日常生活においても、価格高騰の波にどう立ち向かわれているでしょうか。

(林)

#105  2022/11/1
この時代、どうすれば自分の気持ちは皆に伝わるの?


自分の気持ち、例えば○○になりたい、××を実現したい、◇◇に怒っている、△△が嬉しい……。自分の気持ち・意見・提案は、どのようにすれば広く皆さんに伝わるのでしょうか。今の時代、きっと多くの人が表現する方法を模索していると思います。いいね!しただけでうっかりすると違法になってしまう時代。知恵と工夫をみてみましょう。

おさらいです。広く意見や提案をする場と言えば、一昔前までは新聞や雑誌への投稿や寄稿だったでしょうか。考えはしてもなかなか腰の重そうな作業ですよね。そしてラジオ番組へのハガキ投稿という時代になって、いろいろ投稿した世代の方も多いと思います。

その後、時代は流れて2000年代に入り、ホームページやブログが登場しました。一気に花が咲いたかのように思われますが、実際に使いこなすにはパソコンというハードルが高く、趣味性の強いツールだったように思います。そしてスマホが1人1台となり、S N Sの時代です。FacebookTwitter、さらにInstagramTikTokYouTubeI Tの道具が溢れるように一般化してきました。

この過程であることが起こりました。誰でも簡単にいつでも発信できるようになった結果として、本当に欲しい情報にたどり着けない状況となってきました。日本のFacebookだけでもアクティブユーザーは2,600万人以上です。正しい情報、間違った情報という信頼性もまちまちです。事実情報、伝聞情報、意見情報もごちゃごちゃです。では、ユーザーはどうすればいいのか。追い込まれたユーザーの行動は、なんとか短時間で多くの情報を読みたい・聞きたい・見たいと思うようになります。そうしないと欲しい情報にたどり着けない、たどり着けても信頼性を検証しないといけないというサイクルが働いた結果でしょうか。

I Tの道具側もこのユーザーニーズをサポートしてきました。Cookie活用、お気に入り、フォロー、リツイート、いいね、文字数制限、写真や動画のビジュアル表現、独自のフィルター設定、倍速再生、と追加機能を展開してきました。それでもユーザーの情報探索欲求は強く、Twitter140文字までになっていても全文読まれないし、YouTubeも全編見てはもらえません。私の感覚だと、欲しい情報・欲しくない情報の判断は最大30秒以内ではないでしょうか。

では、どうすればいいのか。

対応を音楽の世界で考えてみたいと思います。
昭和と現代の音楽を歌詞の文字数とイントロの長さでみたいと思います。

歌詞の文字数です。きっと皆さんは先ほどの読んでもらえない論議から察して、きっと現代の歌詞は短いと思われていませんか。実は逆で、昭和の頃に比べて倍以上の文字数になっています。それがミリオンヒットになっていますし、レコード大賞受賞曲になっています。

もうひとつはイントロの長さです。現在の上位20曲でイントロ0秒が40%、平均イントロ長さも6.3秒と10年前の半分です。念のために申し添えると、もちろん今年もイントロがとても長いヒット曲もありますので、誤解のないようにお願いします。

ここから何がわかるのでしょうか。単なる文字情報だと読んでもらえないが、リズムとメロディーがつくと長くても聞いてもらえる。しかもそれを実現するために、最初から単刀直入にイントロなしで語り始める、ということでしょうか。

そこで短絡的に思いついたことがあります。
きっと異論反論が出てくると思いますが、思い切って言ってみます。

今後、日本では短歌・俳句・川柳・狂歌・都々逸が新たな装いで人気を博するという予想です。少ない文字数でリズムとメロディーで感情・意見・提案を表現できる。
しかも、連歌してゆけばどこまでも長くできるし、リズムとメロディーがあれば聞いてもらえる。もちろん、五七五でもなく、都々逸ほどゆっくりテンポでないかもしれません。
それをビジュアルと合わせて表現を重層的に強化したような内容です、知らんけど。

いかがでしょうか、チャレンジャー求むです。

もしかしたら音楽のアールヌーヴォー が起こるかもしれません。
新しい音韻体系の詩をリズム・メロディー・ビジュアルに乗せて伝える。
いかがでしょうか。

(東出)

#104  2022/10/25
ワインは高いほど美味しいの? いくら位を買えば良いの?
~ 美味しさと値段の関係 ~

 こんにちは。 ワインを語るコラムの第二弾です。

 今年も間もなくやってきます11月第3木曜日(今年は11月17日)のボージョレーヌーボー解禁日。毎年楽しみにしている方も多いかと思いますが、今年はボージョレーヌーボーにとって受難の年となりました。価格が例年の1.3~2.2倍に値上げされるとテレビニュースで言っていましたね。

 新型コロナの影響で世界的に資材や人件費が高騰している中、更にウクライナ侵攻の影響です。フランスからの空輸便がロシア領域を避けた遠回りルートになることによる燃料使用量の増加、そして原油単価の高騰と減便などによって航空運賃が大幅に値上げされたからです。更に円安の影響も受けています。松茸や秋刀魚など旬を楽しむ日本人にとってはボージョレーヌーボーも一種のお祭りですから、愛好家の方は仕方なく購入するのでしょうか? それとも船便が届くまで待つのか? お財布と相談ですね。

 では、本題です。酒屋やスーパーでは1本500円程度から5,000円程度が主流に売られていますが、ワイン専門高級店では1万円以上もずらっと並んでいて、ワインセラー室には数十万円のものもあり、数百万円もするロマネコンティを見かけることもあります。
数千倍以上の価格差がありますが、高いワインと安いワインとでは何が違うのか? やっぱり高い方が美味しいのか? いくら位を買えば良いのか? この様な美味しさと値段の関係にまつわる疑問について、私なりの考えをお話していきます。

◆ワインのコストについて

ワインの値段は前述の様に「輸送費」も一要素ですが、高いワインにはそれなりの理由があって、美味しいワイン造りにはそれなりにコストが掛かるのです。ワインのコストについてまとめてみました。

1)収穫方法

 「手摘み」は葡萄の熟成度を1房ずつ確認しながら収穫し、潰さずにそっと運びますから、「機械摘み」に比べて「人件費」が掛かかってしまいます。美味しいワイン造りには「手摘み」の方が良いのですが、それだけワイン価格が高くなってしまいます。

2)収穫量

 葡萄栽培には日当たりが重要です。日当たりを良くする為に、木の植え付け間隔を広げ、枝剪定や1本の木に育てる房の数などを規制しています。つまり良い葡萄栽培の為に土地面積当りの収穫量を制限することとなり、ワイン価格を高くしています。

3)熟成方法

 ワインの熟成には「樽」か「ステンレスタンク」を使うのが主流です。「樽」で熟成させると木の香りやタンニンがワインに移り、スモーキーさ、スパイシーさや甘いバニラ香など複雑で深みある味わいになります。「ステンレスタンク」は木の樽と違ってタンクからの香りや味が移ることがなく、葡萄本来のフレッシュさや果実感を際立たせることが出来ます。一方、経済面でいうと、「樽」の値段は何十万円もしており、寿命は3年程なので、毎年大きな出費となるそうです。古樽をあえて使う生産者もいますが細菌汚染への衛生管理が大変です。「ステンレスタンク」はワインを大量生産できるのでワイン単価は有利になります。どちらを使うかは生産者のワインへの拘りに因りますが、樽熟成の方がワイン価格を高くする傾向です。

4)熟成期間

 熟成を長くすれば、より複雑で深みのある美味しいワインが出来上がります。それぞれの国や地方で規定している「ワイン法」に従って、樽で何ヶ月以上+瓶で何ヶ月以上熟成すれば「より上位の格付け名」が名乗れて、その分高く売ることも出来るのですが、その反面、「保管費用」や「管理費用」が余計に掛かっているのです。

5)土地代

 葡萄の栽培には気候、日照、地形、土壌などの自然環境条件が大きく関係し、ワインの美味しさや個性に影響する為、好条件の農地はやはり高くなります。好条件とは、日当たりが良く、風通しのよい南向きの緩やかな傾斜の丘で、昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少ない気候で、水はけが良くて痩せた土壌です。
 一般的に作物の栽培には栄養が豊富で肥沃な土地が選ばれますが、葡萄栽培には反対の痩せた土地が適しています。痩せた土地である程、葡萄の木は地中数メートルの奥深くまで根を張り巡らせて、地中からミネラルなどの栄養を得ることが出来るのです。適度に乾燥した土地はカビなどの病害に掛かり難く、根腐れも起こし難く、また、水分が足りないことで果実が小さくなり、糖度が上がって葡萄の凝縮感が高まるのです。

6)コルク代、キャップシール代

 コルクの種類は4つほどあり、原価は何十円から何百円程度です。

 天然コルクは、コルク樫という木から樹皮を厚く剥がして、円筒形にくり抜いて作ります。再び樹皮が採取できる様になるには10年程掛かりますので、生産量が限られてしまう分、高価となってしまいます。長期熟成の高いワインに採用されています。

 テクニカルコルク(圧搾コルク)は、コルク樫から採取した樹皮を細かく砕いて、それを接着剤で固めて作ります。天然コルクを作る時にくり抜いた残り部分を使用できるので、天然コルクよりも安価です。

 1+1(ワンプラスワン)は、上部と下部に天然コルクのスライスが付けられ、中心部分はテクニカルコルクと同じように作られています。天然コルクよりも安価でありながら、天然コルクの様に見える特徴があります。

 プラスチックコルクは、シリコンなどの樹脂を使い、安価に生産できます。見た目や色は様々ですが、天然コルクに似せて作られたものもあります。1990年代のプラスチックコルクは酸素が多量に入ってしまう為に長期熟成をしない安価なワインに使われていましたが、最近では酸素透過が抑えられた長期熟成の高級ワインにも適したものが作られるようになりました。しかし、世間的にはプラスチックコルクは安価なワインに使われるという認識がある為、高級ワインには殆ど使われていません。

 キャップシールは錫製で数十円位ですが、最近は樹脂フィルム製もあります。もしコルクが乾燥すると、コルクは縮んでしまい酸素透過量が多くなって、ワインが傷みやすくなります。その乾燥を防ぐ為にキャップシールが付いているのです。美味しさを保つ大事な役割を持っているのです。 

7)ボトル、ラベル、梱包材の費用

 ボトル、ラベル、梱包材は、高い材料を使えば美味しいワインになるということはありませんが、美味しいと思わせる様にデザインを工夫していて、その分多少なりともコストに影響しています。
例えばボトルは、ワインを高そうに見せる為にやたらと厚く重く作ったものや、生産者のロゴを浮き彫りにしているものもあり、材料費や加工費に差が出てきます。

 ラベルの原価は色数、紙質、デザインの更新頻度によって多少の差はありますが、デザインに凝って有名デザイナーにお願いをすれば大きなコストになるでしょう。

 以上が「美味しいワインを作るのに」、または「美味しいと思わせるのに」必要なコストのお話でしたが、やはり良い条件で手間暇掛けた分、高くなってしまうことがおわかり頂けましたでしょうか。

そして、美味しさには関係なく価格に影響する項目が以下の項目です。

・輸送費 (航空便、温度管理されたリーファーコンテナの船便)
・関税、消費税、為替 
・プレミア度合い(ワイン界の著名人の点数付け、ある大会の金賞受賞有無、ブランド力と希少性) 

◆いくら位のワインを買えば良いのか?

 「どっちのワインが高くて美味しいか?」を当てるバラエティー番組を良く観かけますが、そのワインとは、Ⓐ;5,000円から10,000円程度、Ⓑ;10,000円から数万円程度、Ⓒ;数十万円というパターンが多いですね。私の嗜好では全て美味しいです。(ⒷやⒸは飲んだことないですが !) 私のベンチマークは2,000円前後、ご褒美や特別の日には5,000円程度です。
 
ご自身のステータスや価値観で選ぶ価格帯は異なってきますが、先ずはお手頃価格から飲んでみることです。渋いのが好きか?酸っぱいのが好きか?甘いのが好きか?果実感溢れるのが好きか? 生産国や地方によっても味は異なりますし、葡萄品種によっても異なります。いっぱい飲んで、飲み比べて、自分が好きな味を見つけることが大事です。好きな味が分かってきたら、値段の幅を広げて自分のベストポジション探すことです。ワインは嗜好品ですから好みに個人差があります。人に勧められても美味しいと思わないこともあります。

 結局、「いくら位を買えば良いのか?」の疑問には答えていないのですが、「美味しさ」と「価格」のバランスをいっぱい飲んで見つけることが結論です。この関係のグラフを私個人のイメージで作ってみました。

 ある程度までは価格と美味しさは正比例していきますが、数万円以上ではプレミアム度が強くて、その値段に見合った美味しさは感じないと思います。美味しさが何千倍もの差があるとは思えないですからね。                   

では、また次回もワインのお話が出来ればと思っています。

(前野)

#103  2022/10/18
悪性リンパ腫闘病記

こんにちは。早くも2022年の10月です。早いですね。

私事ですが、昨年2021年の10月といえば、今までの人生で、一大事を迎えた月でした。

10月初めに市の健康診断があり、「コレステロールは高めですが、他は異常なし」との報告を受けた数日後に、首を寝違えました。(あとから考えると、これがラッキーな出来事でした。)

首の痛みから首回りをさすっていると、首の側面のリンパにピンポン玉ぐらいの「しこり」を発見!!!!!!

「なんじゃ、これ~⁈」

発熱もないし、「しこり」に痛みもなく、体調に変化なしです。

しばらくすれば治ると思い、1週間ほど様子を見ましたが、だんだん大きくなっているように思え、町の耳鼻咽喉科に行きました。すると、「すぐ、大きな病院へ行け」といわれ、その足で大きな病院でレントゲンやらCT・細胞検査をやりました。

結果は、題名の通り、「悪性リンパ腫」。血液のガンでした。

今時、テレビのコマーシャルでも言われているように、2人に1人はガンになるという時代なので、今回は私の闘病記録をご紹介します。

先に結論を言えば、
●自分は大丈夫と思わない、健康診断は信用しないで定期的にガン検診を受けましょう!!
●早期発見が一番です!早期発見なら治る病気になってきました。

それと ●ガン保険に入っておけばよかった~! です。
 

1)悪性リンパ種とは

悪性リンパ腫とは、白血球の中のリンパ球という細胞がガン化し、主にリンパ節に腫瘤する病気だそうです。一言に悪性リンパ腫といっても細胞組織等の違いにより60種以上のタイプに分けられ、どのタイプかによって今後が大きく左右されるようです。

2)私の病状

病名は「びまん性大細胞型B細胞リンパ種」で、日本人の中で最も多いタイプだそうです。
中悪性度で、進行のスピードは月単位といわれているそうなので、やはり早期発見、早期治療が求められるようです。
ただし、「このタイプは治療方法が確立されており、寛解後の再発も少ない」と、お医者さんからこんな話をされ、まずは一安心でした。
ちなみにステージはⅡでした。横隔膜の下方にまで広がっていなければ、ステージⅡだそうです。内臓に浸潤しているとステージⅣだそうです。

3)治療方法と副作用

このタイプは治療方法が確立されていて「R-CHOP療法」と呼ばれている、いわゆる抗ガン剤投与法です。3週間に1回、合計6~8回、下記の薬剤を点滴で投与されます。

  1.  リツキサン:免疫抗体でガン細胞を抑える
  2.  シクロホスファミド:抗ガン剤
  3.  ドキソルビシン:抗ガン剤
  4.  ビンクリスチン:抗ガン剤
  5.  ブレドニゾン:副腎皮質ホルモン剤

副作用は色々あるそうですが、私は脱毛と味覚障害でした。治療が終了して半年ですが、頭髪はほぼ回復していますが、味覚障害はまだ完全には治っていません。時間がかかるようです。

4)治療の結果

6回の抗ガン剤の投与で、幸いにも今年6月に寛解となりました。
下記の映像は、PETCTです、画像で見ると安心できます。左が治療前、右が治療後です。完全にガンがなくなりました。ちなみに、脳みそは正常でも黒く映ります。

PETCTの画像検査>

5)あとがき

「自分は大丈夫と思わない。健康診断は信用しないで定期的にガン検診を受けましょう!!」
「早期発見が一番です!早期発見なら治る病気になってきました。」

医学の進歩を実感した1年でした。

それと一言、「ガン保険に入っておけばよかった~!」

みなさんくれぐれも注意しましょう。自己防衛は早期発見です。ガン検診は大事ですね。PET-CTは費用がかかりますが、ガンの種類によっては一目瞭然で分かるので、今回経験して良かったなーと思いました。

 (山田)

#102  2022/10/11
“届ける”ということ
~ 
“旬の話題”のコラムも3年目 

<図1>

 猛暑の季節がようやく終わりました。今年も厳しい夏でしたね。しかも連休という連休が見事に雨降り…というコロナ感染防止策を自然が後押ししたような形で今年は季節が進んでいます。朝晩との気温差が激しく、衣替えのタイミングも悩ましく、体調管理が難しい季節になりました。まだコロナ禍なので引続き慎重に暮らして頂けたらと思います。

ビジネスコラムも100回超え

 そんな秋口を迎え、このビジネスコラムも3年目に入りました。2020年9月末に開始して100回を超えています。徐々に増えるメンバーにもライターとして参加してもらっていることもあり、いろいろな興味や視点、そして考察をお届けできていると思っています。「毎週楽しみにしている」というお声も頂き、書き手の励みにもなっていて、届け手として本当に感謝しております。

 ここでは「情報」をこのソーシャルメディアを通じて皆さまに“お届け”している訳ですが、「届ける」ということを重視しない、うわべだけのリテール対応もコロナ禍により多く存在することが見えてきました。対象のモノやサービスが何であれ、ここを軽く見ると大ヤケドに繋がるのですが、その重要性をわかっているのかいないのか、SNS発でニュースになることが度々です。そんな昨今にありながら、最近の“トンデモ事例”を紹介します。

小売某社のトンデモ事例

 ネット小売り某社の例です。それは、“優良会員”向けの時間指定サービスを利用した発注での出来事。納品日の朝には「配達中」のフラグが立ち、予定通りに配送されるだろうと待っていた注文主。ところが、指定の12時までに届きません。ネットで配送状況を確認すると、『午前中に配達の予定でした。』と“意味不明な過去形”の表示がなされるだけ。全く理解不能な自動対応……という事態に。

 ここまででも珍妙な話なのですが、本当のスゴイこと/トンデモ話は実はここからです。
実際に配達員がやってきたのは17時半過ぎ。 配達員氏からは以下の発言が。。。

  • 「“優良会員”のサービス利用ですよね?!」(お客様の立場の確認)
  • 「午前指定になっている荷物ですが、私たち配達拠点に届いたのは夕方。」(言い訳)
  • 「遅れた理由はわからない。」(責任回避)
  • 「指定通りに届かないって、何のための“優良会員”なんでしょうね。」(他人事)
  • 「この会社はコレがあるから、私は“優良会員”にならない。会費の意味ないから。」(主義主張)
  • 「このトラブルは、お客さんから会社のサービス窓口に報告してもらえますか?」(自己都合)

 ラストワンマイルの配達員が「自分は従業員である」という自覚が全くなく、遅配した上に、会員と確認した利用者にこんなことを言うか⁈と、この対応には驚かずにはいられません。

 この事案を見るに、『“届ける”という行為の重要性』を企業も教えているとは思えないし、組織が巨大になりすぎて末端の人心のコントロールが全く出来ないネットワークになっているようにしか思えませんでした。やはり、配送サービスに関わる企業には、『“届ける”のは、「もの」だけでなく、関わる全ての人の「こころ/想い」もセットになっている』ということを従業員に理解させる努力を継続的に行なってもらいたいですね。もちろん、私たちもサービス業の一員なので、このメッセージを発信している本コラムもこの想いを持ってお届けしていきます。

コラムコーナーの今後

 今回は『届ける』をキーワードにこんな文章を書いていますが、このコラムも3年目に入りました。コラムに加えて、皆さんへ広くお届けできるものを増やしていく計画をしています。それを最後に少し紹介します。

 HP上で開設を予告している「教育・研修」分野の活動のひとつとして『ネットショップ』を年内に開店する準備をしています。「本屋さん」のイメージです。学生を含む若年層や業務初心者の向学心に応えるようなテキストや書籍類を提供していきます。デジタルコンテンツでの提供を多く設定したいと考えています。このお店を通して、取扱い書籍に関するワークショップなども企画できれば面白いかなと思っています。
 
また、この店内に「ビジネスブログ」のコーナーを設けます。現在の会社ホームページのこのコラムのコーナーはそちらへ移転する計画です。そして、このビジネスブログでは、これまでよりも閲覧しやすいようなスタイルになるようデザイン&設計を考えています。

 早ければ年内にメンバーも増える見通しもあり、年明けからは更に情報&視点の豊かなコーナーに育てていきたいと思います。どうぞ、ご期待ください!

(鯨井)

#101  2022/10/4
EVの身近なメリット!こぼれ話
~ やっぱりEVにしてよかった! EV利用者に人気の理由は? ~

 今回はEVのほんの身近なプティメリットの話題です。ノー天気に羅列してみました。
 EVは未だ歴史が浅く、不安を指摘するケースも残っていま す。世の中、何にしても新たな事に人々は不安で、レアケースとはいえ心配を募らせるのは無理からぬ事かと。。。業界OBとしましては、そういった不安や心配の声も真摯に受け止め、今後の業界の開発の種として活かせられれば幸いです。

そのような中ですが、今日はEVの有利なところをメインに想起してみました。ご検討中の皆さまへ少しでも参考になりましたらうれしいです。

==========
(下記文中凡例:*印=エンジン車での心配な点、○印=EVにすることでの小さなメリット)

*給油時の燃料タンクのキャップ解放時にガソリン臭が臭い。セルフ増加に伴い実体験は頻繁。
 ➡ ○ EVは(買物中などに)充電器に接続しておけば、帰りはフル充電で快適。

*子供のお迎えに行って車中で待っている時、ガソリン車はアイドリングストップで真冬は寒い。車内なのにエンジンを止めてコートを着てしのいでいた。
 ➡ 
○ EVでのヒーターなら、待ち時間も静かに暖かくて快適!

*自宅付近で夜間や早朝の出入り時、ガソリン車では近所にエンジン音で気遣いが要った。
 ➡ 
○ EVでは静かに出入りができて近所迷惑にならない。

*長い下り坂が有り、ガソリン車ではエンジンブレーキでの騒音が気に障る。
 ➡ 
○ EVではエネルギー回生ブレーキでの充電エコ感、お得感で快適下り坂。

*最近は地震が多く、停電時の生活(照明、暖房、風呂、他)が心配。
 ➡ 
○ 自宅の充電器を通してEVの電気で暫くはしのげて少々安心。夜間電力による蓄電で日常割安運用も。

*キャンプ先で発電機を使って騒音迷惑。
 ➡ 
○ EVから直接電源を引けて静かでスマートに!

*ガソリン車はEVに比べ優遇措置は少ない。
 ➡ 
○ 自宅に充電器の設置で税制優遇や売電によるお小遣いも!

*以前はEVといっても日産リーフくらいしか思い当らず、充電インフラの充実・拡大が進むのか心配だった。
 ➡ 
○ 既存大手メーカーもこぞってEVに参入。競争原理の中で魅力的な要素が出て来る可能性に、ユーザーとしてのワクワク感が拡がる。

*自動車は自動車会社しか作らないものという既成観念が以前は強かった。
 ➡ 
○ ここのところ異業種からのEV製造への参入による新たなパラダイム提供、便利機能等の兆しや開発ニュースがユーザーにとって楽しみに。例えば、電気やソフトウェアに強いメーカーの参入で、車内が単なる移動の場から、皆でゲームをしたり映画を見たリする空間へと進化し得る可能性。これがむしろ楽しみになるケースも。

*外での充電には、時間がかかったり、待ち行列が有るのでは?と不安が有った。
 ➡ 
○ 充電インフラの分野では、自動車向けの新たな概念として、バッテリーパック交換方式が提案されているので普及が楽しみ。このケースでは、充電ステーションでパック交換時間のみで済むというメリットが有り難い。

*点検時等のエンジンオイルやトランスミッションオイルの垂れなどの油汚れが気になる。
 ➡
○ EVでは比較的に場のクリーンさが保てる。

*昨今の世界情勢変化によるガソリン価格の高騰で、対策措置は今後有るにしても費用の負担に。
 ➡ 
○ 充電料金に関しては値上げの余波はやや遅めで、消費者には助かる傾向か。

==========
EV独特の背中を押される加速の瞬発的良さは、やみつきになりそうな爽快感があります。鉄道がディーゼルから電気駆動にほぼ進化したように自動車の変化も自然かもしれません。 

そろそろ皆さまもEVを経験してみませんか?。

(井上)

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2024年4月1日
コンサルタント紹介ページをUpdateしました。
2024年1月28日
サービス価格改定のお知らせ
(2024年4月活動分より)
2024年1月2日
弊社代表より新年のご挨拶です
2023年5月17日
コンサルタント紹介ページをUpdateしました。得意技紹介のPDFファイルも更新しています。